​佐藤 香  Kaori​ Sato

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 現代美術家 佐藤香は、2012年から主に日本各地のアートイベントで滞在、制作を行ってきた。

滞在した場所で素材から探し、その土地を体で学ぶことをポリシーに、主に土・炭・植物など身近な自然素材を選び、それを絵の具または空間演出をつくってきた。

その制作スタイルは、2012年東京芸術大学卒業展にて発表した「私の故郷、福島」で故郷の土を使用したことから始まる。
2011年、東日本大震災がおきた直後、ボランティアで宮城県石巻市に行った。毎日みる瓦礫の山の風景はとても絶望的だった。よく見ればひとつひとつは机やコップだとわかるが、呆然と見つめていると、「渦」にみえました。「もののなれの果てのカタチは渦なのかな」とふと考えた。そしてまた、お腹の中の胎児の丸まった形、若葉の芽吹く前など、始まりのカタチも「渦」だなと気づいた。自然界の終わりと始まりはつながっていて循環しているのだから、人もまた再生すればいいのだと。それから、私は渦をテーマに絵を描くようになった。

コンセプト「​震災の時に、私の故郷のモノは検査しなければ安全なモノなのかわからなくなり、価値観が変わった瞬間をみんなが感じた出来事でした。この展示で福島の土を使用した理由は、観る人を怖がらせたり危険に晒したりしたいわけではなく、ただの故郷自慢のようなものです。私の故郷は美しいまま、たとえ汚染されようと。それだけは変わらない真実だということを見てほしいと思い絵を描きました。」

そのときは、故郷=私自身の価値や尊厳を見つめ直すため、そこにあるものだけで魅力的な作品を作る必要があった。土地を視覚的に提示することによって、他者が持っているイメージや先入観を変えることができることが面白いところであった。また当時、福島のイメージや映像を見て語る人の思考の薄さを感じた。それでは捕らえることが出来ない五感を使うこと(人と出会い、土地を歩く、物を食べる)、物質感を知ることでしか物事の本質を見ることができないのではないか、という考えが生まれた。それは、私にとっての芸術の真髄になった。

 様々な土地に滞在する中で、「そこの土地を知る=土地を歩き素材を集めること」は、私にとっては重要な行為である。その行為は、イメージや先入観で物事を判断しない見方ができ、他者と本質的に関わることができる。

 また、土地のイメージを物質感がある素材にすることは、観る人の五感を刺激する作品にしたいからだ。絵の具にはない生々しい質感、におい、触感には、メディアにはないその土地の本質を表すことができる。私は、土地を通してそれを表現したい。

1987 福島県田村市生まれ / born in Fukushima, Japan Education

 

2012 東京藝術大学美術研究科絵画専攻 修士

     /MA in fresco,Tokyo University of the Arts, Tokyo, Japan

 

2010 東北芸術工科大学美術学部洋画コース卒業

    /BFA in Fine Arts(Painting), Tohoku University of Art&Design,

     Yamagata, Japan


 

Group Exhibition

2012 「会津・漆の芸術祭/Aizu lacquer art festival」

     (福島県喜多方市/KitakataCity,Fukusima,Japan)

2013 「原始感覚美術祭/Primitive sense of art festival」 (長野県大町/OmatiCity,Nagano,Japan)

     「風と土の芸術祭/Wind and Sat art festival」

     (福島県会津美里町/AizumisatoTown,Fukusima,Japan)

2014 「はじまりの美術館/HAJIMARI art center」(福島県猪苗代町/Inawashiro TownFukushi,Japan)  

    「越後妻有里山現代美術館/Echigo-tsumari Satoyama Museum of Contemporary Art KINARE」

     (新潟県十日町市/Tookamatci City,Niigata,Japan)

2015 「大地の芸術祭/Echigo-Tsumari Art Triennial」

     (新潟県十日町もぐらの館/TookamatciCity/Niigata,Japan),

     「アートいちはら・秋/ART ICHIHARA」(千葉県市原市/Ichihara City,Chiba,Japan)

2016 「富士の山ビエンナーレ/FUGINOYAMA Biennale」(静岡県富士市/Fuji City,Shizuoka,Japan)

    「半農半芸プロジェクト/TAKASHU HOUSE」(茨城県取手市/TOride City,Ibaraki,Japan)

    「アキバタマビ21、3331ArtCYD/AKIBA TAMABI21」(東京都秋葉原/Tokyo,Japan)

2017 「木曽平沢・秋の漆器まつり/Autumn lacquerware festival」

      (長野県塩尻市/ShiojiriCity,Nagano,Japan)

2018「EARTH SCAPE 西会津国際芸術村/Nishiaizu International Art village 」

    (福島県西会津町/Nishiaizu City,Fukushima,Japan)

 

Work shop

2013   「大地の絵具で絵を描こう/Let's draw a paint with the earth's paint」

       (福島県喜多方市/Kitakata City,Fukusima,Japan)

2015-2016「福島県立美術館主催、学校連携プロジェクト/Fukushima Prefectural Art Museum

          sponsored school collaboration project」

          (福島県各学校/Each school in Fukushima,Japan)

2019   「Plum Blossom Workshop2019」  

         (元智大学、台湾/Department of Art and Design,Yuan Ze University)

 

Project

2017 「都路観光マッププロジェクト/City map sightseeing map project」

     (福島県田村市/Tamura City,Fukushima,Japan)

 

Media

「福島県ホームページ Fukushima Prefecture HP

https://youtu.be/DbCXcFa7FFg

「EARTH SCAPE」https://youtu.be/wJnO4GB7l5U