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WORKSHOP

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   「北海道​で生きている」 

   継立小学校5.6年生WS 

材:和紙に地元で炭焼きした炭、土、水溶性樹脂

サイズ:90cm×1.8m

場所:北海道夕張郡栗山町継立小学校

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自分が生まれた地域や歴史を知る事は、その人の「アイデンティティ」が確立する上で大切な要素だと私は考えています。それが確立されていれば、遠い将来「何の為に自分が生きているのか」を迷ったときの糧になるのではないかな、と考えています。

そのきっかけ作りの一つとして、アートの体験があります。

生徒には自ら取ってきてもらった地元の土や先祖の話、アイヌ文化に触れる貴重な体験を経て自分達の住んでいる地域を知ってもらう体験をしてもらいました。アイヌ民族の徳田昭子さんにご協力頂き「イオマンテ」という熊送りのお話を聞き、命の考え方を学びました。それをさらに絵に残すことで、普段の授業での学習とはまた違った五感を使って「知る体験」は、アートの醍醐味だと思います。

この活動を通して、自分が住む土地への視点が少し変わるきっかけになり、自分が生まれた地域と自分自身を意識する事を狙いにしています。

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東北芸術工科大学 総合芸術科総合美術コース WS 非常勤講師

「大地の絵の具で絵を描こう」

 

 

 

 

このWSは、「山」をテーマにそれぞれ違った視点から山を感じてもらう内容で開催しました。

みんなで描く絵は、芸工大の裏山から土を採取し、それを絵の具にして絵を描いてもらう内容です。個人制作では、出身地がそれぞれ違う個人の山のエピソードによって制作します。素材・視点の違いによって、表現の多様性を感じてもらう目的です。
 

▷みんなで大きな絵を描く テーマ「山にまつわる思い出」

 

素材:芸工大の土

 

ws前半テーマは「普遍的な視点から山を感じる」

このwsはそれぞれの地域から集まった山形の地域を感じてもらう。芸工大の山(ゆうそうの丘)から土をとり、ここがどんな風景だったかを想像しながら絵を描きます。作家自身は今いる土地の風景を違う視点から見つめ、大きな視点から改めて自分自身や暮らす土地を見返す事で、日々の暮らしの視点が少し変わるきっかけになったら良いな、という狙いがあります。
 

▷個人で小さな絵を描く テーマ「山にまつわる思い出」(みんなで散歩した時に見た太陽をイメージしました)

素材:それぞれ持ち寄った素材

 

ws後半のテーマは「個人的な視点から山を感じる」

生徒自身の山のお話や思い出を絵の題材にしてもらい、それを連想する素材で絵を描いて貰う内容です。山にまつわるそれぞれ持ち寄った個人的なエピソードや思い出と共に、連想する素材で山という共通のモチーフで土地性の違いを意識することで、自分が住んでいる土地や風景を改めて見返す事ができるのではないか、という目的があります。

   「湊に伝わる物語」 

   湊中学校連携WS あいづまちなかアートプロジェクト2022

材:和紙に湊の炭焼きした炭、土、水溶性樹脂

サイズ:2m×5m

場所:福島県会津若松市

 

自分が生まれた地域や歴史を知る事は、その人の「アイデンティティ」が確立する上で大切な要素だと考えています。それが確立されていれば、遠い将来「何の為に自分が生きているのか」を迷ったときの糧になるのではないかな、と考えています。

そのきっかけの一つとして、アートがあります。

生徒には自ら取ってきてもらった地元の土や、貴重な体験を経て自分達で取り出した炭を素材に、絵を描く体験をしてもらいました。普段の授業での学習とはまた違った五感を使って「知る体験」は、アートの醍醐味だと思います。

この活動を通して、自分が住む土地への視点が少し変わるきっかけになり、自分が生まれた地域と自分自身を意識する事を狙いに行いました。

このワークショップでは炭焼き体験と共に「湊に伝わる民話をみんなで聞く」ことと、「湊の昔話や昔の暮らしを自分で調べてみる」という2つの視点で地域を知る時間を設け、この体験をもとに、最後に大きな絵をみんなで描きました。民話とは、その時代の暮らしや土地の歴史を知るきっかけをくれるものだと考えます。今回のワークショップでは、湊で民話を受け継いできた人からお話を聞き、イメージする“大きな視点”から、深く土地や昔の人を意識する事を目的の一つとしました。また、自分で調べた湊にまつわる昔話や、昔の暮らしからイメージする“小さな視点”と共に、土の絵の具から土地性を意識する事も狙いでした。